ベースカバーとバックアップについて。この二つの言葉を使い分けていないチームはあまりないと思いますが、小学生くらいだとまだ使い分けていないこともありそうです。
もし使い分けていないのなら、今日からしっかりと使い分けてください。
ある日のこと
GWのある日のことです。野球をやっている小学校の横を歩いていると大人の方が大きな声で「ライト!しっかりカバーしろ!」と注意しているのが聞こえてきました。
え?ライトがベースカバーしなきゃいけないプレーだったのかなと見てみると、ライトは定位置付近にいます。内野手もベース付近にいます。
ライトがベースカバーをする状況じゃなさそうだけど……
といった出来事がありました。
これはおそらくベースカバーではなくバックアップをしなさいということだったのでしょう。
(ベース)カバーとバックアップ
この2つの違いは並べてみると違いがわかりますが、そもそも日本ではカバーしか使わない指導者が多いようです。ですが、カバーはベースカバーの短縮したものだと思うので、しっかりと2つの用語を分けて使うべきでしょう。
ベースカバー
ベース付近で他の野手からの送球を受けるために準備してランナーに対してプレーをすることです。
例:無死1塁でバント→二塁手が一塁ベースで送球を受ける
バックアップ
他の選手の捕球ミスや送球ミスに対して後方で備えることです。
例:ライト線にヒット性の打球→二塁ベースへの送球に対して、左翼手が後方で悪送球に備え待機。
指導者は正確な表現をすることが大事
先ほどの事例ですと、「ライト!バックアップをしっかりしろ!」というのが正解です。
反省ミーティングなどをしっかりと行っているのであれば、これらの二つの用語は混同しないはずです。これらの用語をしっかりと使い分けてないチームというのは、指導が曖昧になりがちだと思います。指導者の感覚頼み。
ミーティングでは言葉をちゃんと使わないと認識の共有ができないと思います。
ベースカバーができていないのか、バックアップができていないのかは全然違いますからね。
ちょっとしたことですが、大きな差を生むと思ったので紹介しておきました。