横浜にある野球強豪校の2年生が複数名退部していたという、驚くべき情報がSNSで流れていました。
なんてこった…つい最近、監督が変わったばかりだと思っていたのに。。
さっそくですが、野次馬根性丸出しで横浜の高校野球部のメンバーを見てみました。こんな時に球歴.comは役に立つのよね。
すでに退部している選手が載っていることもありますが、参考にはなるでしょう。
さらーっとみたところ、ひとつ気になるところがありました。
それはベンチ入りメンバーの構成です。
ベンチ入りが3年生12人、2年生8人、1年生5人となっていました。意外と1年生が多いという印象です。
この学年の比率は例年と変わらないのでしょうか??
今大会は退部した選手がいたからこうなったのかもしれません。
ちなみに、現監督就任後はじめて入学してきた学年がいまの2年生です。
ということは、現監督は2年生の選手の勧誘には関与していないはずです。それに対して今年の1年生は自身が勧誘してきた選手だと思います。やや1年生が優遇されている可能性はあるのでしょうか。
監督であれば自分の理想とする野球を実現できる選手を試合に出したいと思うはずです。
ですが、2年生は前監督の時代に入学を決めた選手なので、監督の目指す野球とは異なるプレースタイルの選手である可能性があるでしょう。
そういうこともあって、中学時代には有望視されていた(個人的にはメディアの持ち上げすぎな気はするが…横からの写真しか見ていないが、140キロを超えるスピードには対応できないと思っている)2年生になっても出場機会が思っていたほど与えられない。ということが起きていたのではないでしょうか。
監督は焦りすぎていないか。
私学の野球部監督であれば早く結果を残したいというのもわかりますが、学生野球には学年があります。これは強豪校であっても無視できないものだと思います。
いくら下級生の方がうまくても、メンバーの比率が明らかに偏っていたら上級生からは不満が出てきます。
強豪校の場合明らかに格上(ドラフト上位指名確実レベル)でないと、上級生は疑問を持つでしょう。
そもそも全く同じレベルの選手なんているはずがありませんから。ある程度は監督の好みによるところが大きいでしょう。
数年前に亡くなったある強豪校の監督は同じレベルだったら上級生を使うと選手に明言していたそうです。下級生は上級生を追い越さない限り使わないと。かなり昔の話ですので、その後考え方が変わっている可能性はありますが、なるほどと思ったことを覚えています。
もし、下級生ばかり起用するようだと上級生は干されていると感じてしまいますからね。
さらに今回の件で言えば、自分達が勧誘された人と違うわけですからなおさらです。
監督就任の数年間は特に上級生に最大限の敬意を払って接することが重要なのでしょう。多少、上級生のレベルが低くても上級生に頑張ってもらう。
その間に自分のスカウトしてきた選手たちを基礎から鍛え上げるなどすれば良い。2年間は結果が出せなくても、自分のスカウトしてきた選手たちが上級生になった時に結果が残せれば、スカウト力も評価されるわけですし。
個人的には、最上級生になって急にブレークするチームの指導者が優秀だと思っていますし、上級生でレギュラーを組んで勝てているならなおさら高評価ですね。
スカウト活動
高校生や大学生活なら1年生から試合に出れる選手というのはいますから、各学年2〜3人ずつスカウトしてくればいいので無理はないと思います。1学年でメンバーを揃えるとなるとかなり難しくなります。なのでしっかりと鍛え上げることが必要になります。
高校進学に関しては、レギュラーの構成がどうなっているかは確認しておいたほうがいいでしょう。
横浜市の高校の野球部監督は、公立高校の教員を経験してきた方です。"いじめとか暴言"というのがないことを願っています。いわゆる"干されている"状態だったのだと想像しています。(度が過ぎれば今回のような問題にはなると思う。パワハラとも)
アマチュア野球で良くある"失敗"について気になったので思ったことを書いてみました。
(SNSの報告で、息子の転校じゃなくて移籍先と書いてあった点も気にはなりますね)