ダラゴーのラクガキノート

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【野球】あなたのイップスはただの技術不足です

イップスの原因となるのはメンタル面より技術面による問題の方が大きいというのが最近の主流の考え方になってきています。次の二つを混同しているとイップスになる可能性が高くなりますので気をつけましょう。イップスかもなぁと思った方はぜひ最後までお読みください。

 

①歩きながら捕って投げるキャッチボール

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「歩く時のリズムでキャッチボールをしよう」という指導は聞いたことがある方も多いと思います。詳しくは動画を視聴してください。この時、軸脚のつま先の向きはどこに向けるべきなのかを理解してください。

”歩くように”という表現からもわかるように、つま先は投げる相手の方を向いていればOKです。少しくらいなら外側に向いてもいいくらいです。このキャッチボールの目的は野手が動いて捕ってそのままの勢いや流れで投げるというプレーにつなげるためです。腕の振りのイメージとしてはベルトの下まではおろして振りましょう。ありがちなのが”トップを作れ”という指導をされ下を通さずにそのままトップに持っていく動作。軸脚に乗せる時間がなくなるのでイップスになります。本当にやめてください。トップというのは作るものではなく作られるだけのものなので、トップが出来ていないなら軸脚への体重の乗せ方に問題があると思います。ベルトより下に腕をおろすのは人類であれば腕の長さと脚の長さはある程度の範囲にありますので万人に共通する重要な動作となります。

②軸脚は投げる方向に直角(90°)にする

投げる方向に軸脚の向きを直角にして股関節を横向きに(開きを抑えるように)使って投げるのは静止状態のピッチャーがピッチャープレートから投げるのを想定しています。ピッチャーはステップを野手のようにはできないため、身体を横向きにして体重移動し、上半身と下半身の捻転差を利用して投げるのです。横向きの時間を長くするために軸脚を直角にしろと言われるのです。ですから、90°にするのは止まっている時から勢いをつけて投げたい時だけで良いのです。

上の二つのキャッチボールの時の脚の使い方を混同してはダメ。

イップスは歩きながらキャッチボールの時に軸足を90度にして投げる方向に足を出すとなりやすいです。下半身の動きとしては無理がかかった不自然な動きです。野手の場合、前から来たボールを前に投げるのであれば上半身だけを捻って投げれば良いでしょう。下半身まで捻る必要はありません。

あるいは、もっと強い球を安定して投げたいというのであれば捕球寸前に身体全体を90度捻って(半身状態で捕球して)サイドステップのような形で投げれば良いでしょう。これは捕球の際に左右のブレへの対応が効きにくいので投げやすい球が来た時に限定されます。この体勢にするために投げやすい体勢で捕れるよう足を使うことが大切だと言われるのです。

脚の使い方は目的によって違うので区別しておいてください。

 

最後にもう一度確認しておきたい注意点があります。送球・投球時のボールの軌道を横から確認してください。ボール軌道で最下点はどこを通っているでしょうか?最低でもベルトのラインまでは下ろさないと、軸脚に乗る時間を作り出すことはできません。

まとめ

ざっくりいうと上記のようにキャッチボールにも2種類があって、どちらも練習をした方が良いと思います。野手出身の指導者だと①のキャッチボールを重視しがちですし、投手出身の指導者だと②のキャッチボールのような軸足の使い方を重視しがちです。ですので各キャッチボールの目的をごちゃ混ぜにして練習をしないように注意しましょう。

イップスはほぼ軸脚の使い方と体重にあるので、いろんな方の動画を参考に技術力アップに励んでください。YouTube等にあなたの動画をアップしてもらえればできる範囲でアドバイスもしたいと思っています。ひとりで悩まずにイップスと向き合っていきましょう。

 

(おまけ)キャッチボールのやり方

ウォーミングアップをした後にキャッチボールをしますが、投手をやるならまずは簡単なドリルからはじめましょう。

  1. 下半身固定
  2. 正面投げ
  3. 横向き

この順序で進めていきましょう。各段階での注意点は後で書きますが、小さく段階を分けて練習していくことが大切です。指にしっかりとボールがかかっているかの確認をしましょう。これは毎回の練習の時に必ずチェックすべき事柄です。

1の段階でうまくいっていなければ、まずは1をうまくすることから始める必要がありますし、1と2はよくても、3になったらボールが指にかからないというのならそれは別のところに課題があるということです。課題を明確にすることが何事においても上達の基本だと思います。

キャッチボールの序盤から離れていくやり方は上達しにくいのできることなら避けたいところです。

ドリルの目的

1.下半身固定

腕を中心とした上半身の使い方を確認する。指先にボールがかかっているかをしっかりと確認しましょう。リリースの時には指を軽く握るような(たまごを潰すような)形になっているでしょうか。イップスの選手は小指が浮いているしまっていることが多いので注意しましょう。小指が浮いてしまう場合、ペットボトルのキャップを薬指と小指につけてボールを投げてみてください。指へのかかり方が変わるってくるはずです。

もう一つポイントがあります。リリースの後は腕を振り切らないようにしましょう。リリースした瞬間に動きを止める感じです。リリースは腕が伸びた状態が基本姿勢ですね。腕の振りは速くないので急ブレーキをかけてもそれほど負担にはなりませんが、痛みのある場合はやめましょう。「指にかかるのはこういう感じなのか」と感覚が掴めればOKです。

2.正面投げ

1の姿勢で足をそのまま一歩踏み出して投げる練習です。右利きなら左足を上げて、投げる方向に踏み出します。右投手の三塁牽制と同じ動きです。左足を上げた時に軸脚の膝が折れないようにしましょう。この練習はステップする足とボールを投げる腕の連動ができているかの確認です。バランスを取るためにグラブは投げる足の方向に出してバランスを取りましょう。上半身を捻りすぎると上半身のとステップした脚がスムーズに連動しませんし、バランスも悪くなります。

このドリルであまり強い球が投げられないという選手は着地したタイミングからリリースまでの時間が長すぎる場合が多いです。軸脚のカカト→膝→腰→頭が一本になるように軸を意識してみましょう。それでもあまり変わらないという場合、着地と同時にリリースするイメージが良いかもしれません。

3.横向き投げ

ピッチャーのセットポジションの状態から投げます。体の捻りを使って投げますが、その分肩と腰の開きが早くなりがちですので気をつけましょう。どうしても開くのが早いという場合、グラブを軸脚側の腰に当てたまま投げてみてください。開かないというのはこういう感覚なのかというのが掴みやすいとおもいます。

 

基本中の基本だけを紹介しましたが、どのレベルになっても重要なポイントですのでしっかりと身につけてください。基本の質を高めることが近道だと思いますよ。