うまくボールを投げられないという方のための内容です。野球での投球や送球での下半身の使い方の基本を理解しましょう。
文字だけだと伝わらない可能性はありますがご勘弁を。
なぜ膝が"割れ"てはダメなのか。
"膝が割れる"というのは、体重移動などの際に、身体の外側にバランスがかかり過ぎている状態のことです。
着地脚の"膝が割れる"と重心移動で生まれたエネルギーをロスしながら腕を振ることになるので、腕先にあるボールにまで本来のエネルギーが伝わらなくなってしまいます。投球がうまくいかないと悩んでいる方は、まずは膝の割れを直すことを考えてみましょう。
着地脚のもそうですが、軸脚の膝が割れていないかも同様に重要なポイントです。
【ポイント①】軸足の膝が割れてはいけない。
軸脚の膝が割れているという方は、まずはここから直さなくてはいけません。
膝が割れる人は指導者のアドバイスを勘違いしている可能性があります。
軸足か軸脚か
さて、軸足と軸脚のどちらが正しいでしょうか?
足と脚が違いますね。
小学校で習う漢字だったと思います。
野球では軸脚が"正解"です。
投球をする上で股関節が大事だと言われますが、股関節を使うためには足ではなく脚を意識しましょう。
足と脚の違いは
英語で言うとfootではなくlegです。英語の方が明らかに別の単語で区別していて明確ですね。
日本語は漢字は違うのに読み方が"あし"なので、野球の指導の現場では勘違いが起きやすいのだと思います。
- leg→脚の付け根から足首から先→🦵
- foot→足首から先→🦶
あしの意識をfootからlegに変えるだけで膝は割れにくくなります。
体幹から2本の棒が生えていて、それを動かしているイメージです。
こうすることで、膝の曲がりが抑えられ、股関節を軸に回転することができます。
股関節を軸に回ることで、踏み込み脚が固定され、いわゆる"カベ"が作られエネルギーのロスが抑えられます。これが膝が割れない状態。
仕事【J】は(力の向きに動いた距離)×(力の大きさ)
なので、脚がついた時に外部から動いて見えるようだといけません。身体の内部でエネルギーを保存させておくには、膝や脚が止まらなくてはいけません。動いているということは外部に仕事をしていることになりますから。
股関節で回転できていれば、着地脚のつま先は地面に着いたまま回ることができます。つま先が地面から離れるかどうかもポイントです。
重心を下げるのに膝は使わない。
投球の際に、膝を使って自分の身体の高低をコントロールしようとしてしまう人がいます。
着地脚の膝を使って着地をしてしまうと膝が割れやすくなるので(外側に体重がかかる)ので良くありません。
膝ではなく、軸足の股関節の側面側をより深く曲げることで移動の距離を大きくします。そうすれば、重心は自然と下がります。
軸脚の股関節で高低をコントロールすることで、小手先ではなく始動時からコントロールした方が安定度は高くなります。(動きながらコントロールするのか、止まっているところでコントロールするのかの違い)
軸脚で高低差をコントロールしようとして、膝を曲げるのも良くありません。重心が前側にかかりすぎてしまい、投げたい方向に真っ直ぐかつ大きく移動することができなくなるからです。
あとは、腰の開きも早くなってしまいます。軸脚はプレートを横に押すように使いましょう。ひざを曲げるとこの動きができなくなります。
腰の開きが早くなると、肩の開きも早くなりスピードも出ませんし、コントロールも良くなりません。
まとめ
めちゃくちゃまとめると、ボールを投げる時には膝は使わないこと。
投球や送球だけでなくバッティングでもそうですが、重心移動を横にする必要がある場合には、膝は使わなくて良いです。
これを意識して練習をしてみてください。うまくできない方は、アウフバウといった股関節周りのトレーニングをしてくださいね。
それでは、おーり。