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『公共哲学入門: 自由と複数性のある社会のために』- 分断の時代を生きる市民の必読書

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書籍情報

  • タイトル: 公共哲学入門: 自由と複数性のある社会のために
  • 著者: 齋藤純一・谷澤正嗣
  • 出版社: NHK出版(NHKブックス 1278)
  • 発売日: 2023年3月25日
  • ISBN: 978-4-14-091278-2
  • 価格: 1,870円(税込)
  • ページ数: 336ページ

なぜ今、「公共哲学」が必要なのか

2022年、高校の社会科から「現代社会」が消え、新たに「公共」という科目が生まれました。なぜ今、10代の若者たちが「公共」を学ぶ必要があるのでしょうか。そして、大人である私たちは、その意味を理解しているでしょうか。

本書は、早稲田大学政治経済学部の必修科目「公共哲学」の教科書として書かれた、まさに「公共」を考えるための決定版です。

本書の画期的な視点

「人々は互いに分かり合えない」という出発点

本書の最大の特徴は、「人々は互いに分かり合えない」ことを前提にしている点です。価値観の多様化、文化の違い、世代間ギャップ―現代社会では、完全な相互理解は幻想かもしれません。

しかし、だからこそ問いが生まれます。分かり合えない私たちが、それでも同じ社会で共に生きていくにはどうすればよいのか。本書は、この根本的な問いに正面から向き合います。

市民がこの本を読む価値

1. 日常の対立を乗り越える知恵

職場での意見の相違、地域での利害対立、家族内での価値観の衝突―私たちは日々、大小さまざまな「公共的問題」に直面しています。

本書は、カントからロールズ、ハーバーマスまで、歴史上の偉大な思想家たちが積み重ねてきた知恵を、現代の文脈で分かりやすく解説。対立を暴力や排除ではなく、対話と協働によって乗り越える方法を示してくれます。

2. 民主主義の担い手としての自覚

選挙で投票するだけが民主主義ではありません。町内会の会議、PTAの活動、職場での意思決定―これらすべてが「公共」の実践です。

本書は、民主主義の利点と難点をフラットに論じ、私たち一人ひとりが民主主義の担い手として、どのように考え、行動すべきかを示します。単なる理想論ではない、現実的な民主主義論がここにあります。

3. グローバル時代の市民として

気候変動、パンデミック、経済格差―現代の問題は国境を越えています。一国だけでは解決できない問題に、私たちはどう向き合えばよいのでしょうか。

本書は、グローバル・イシューへの思考も含み、地球市民としての視野を広げてくれます。身近な問題から世界規模の課題まで、一貫した思考の枠組みを提供します。

4. 多様性を活かす社会づくり

フェミニズム、LGBTQ+、多文化共生―現代社会は多様性に富んでいます。しかし、多様性は時に対立や分断を生むこともあります。

本書は、「自由と複数性」をキーワードに、違いを認め合いながら共に生きる社会の可能性を探求。多様性を弱点ではなく、社会の強みに変える思考法を学べます。

5. 次世代への知的遺産として

高校生が「公共」を学ぶ時代。しかし、その内容を理解し、日常で実践できる大人はどれだけいるでしょうか。

親として、教師として、地域の大人として、若い世代と「公共」について語り合える知識と視座を持つことは、世代を超えた対話の基盤となります。

著者について

齋藤純一(早稲田大学政治経済学部長)と谷澤正嗣(同准教授)は、日本の公共哲学研究をリードする研究者です。アーレント研究の専門家とロールズ研究の専門家がタッグを組んだ、まさに最強のコンビによる一冊です。

図書館にリクエストする意義

公共の知を公共の場所で

「公共哲学」を学ぶのに、図書館以上にふさわしい場所があるでしょうか。図書館こそ、あらゆる市民に開かれた公共空間です。

リクエストがもたらす波及効果

  1. 読書会の開催: 図書館での公共哲学読書会は、まさに理論の実践の場
  2. 世代間対話: 高校生から社会人、シニアまで共通のテキストで議論可能
  3. 地域課題への応用: 学んだ理論を地域の具体的問題に適用する機会
  4. 市民教育の拠点: 図書館が市民の学びの場として機能

リクエスト方法

お近くの図書館で「購入希望図書申込書」に以下の情報を記入してください:

書名:公共哲学入門: 自由と複数性のある社会のために
著者:齋藤純一・谷澤正嗣
出版社:NHK出版
ISBN:978-4-14-091278-2
発売日:2023年3月25日
リクエスト理由:市民として公共性を学び、実践するための必読書のため

多くの図書館では、オンラインでもリクエストを受け付けています。

まとめ - 一冊の本から始まる、より良い社会への一歩

『公共哲学入門』は、分断と対立の時代に、それでも共に生きていく道を探る希望の書です。「分かり合えない」ことを認めた上で、なお協働の可能性を追求する―この姿勢こそ、現代社会に最も必要なものではないでしょうか。

個人で購入するのもよいですが、ぜひ図書館にリクエストして、地域の共有財産にしてください。一人でも多くの市民がこの本を手に取り、職場で、地域で、家庭で、「公共」を実践していく。そんな社会の実現に向けて、あなたの一つのリクエストが大きな一歩となることを願っています。


図書館は、すべての市民に開かれた公共空間。あなたのリクエストが、地域の知的インフラを豊かにし、より良い社会づくりの第一歩となります。