大吾「やあ、優香ちゃん!なんだか浮かない顔してるけど、どうしたんだい?何か悩み事かい?」
優香「大吾先輩…。実は、高校に入ってから勉強が全然わからなくなっちゃって…。周りのみんなはすごく頭が良く見えるし、中学の時みたいに点が取れないんです。私、もう勉強できない人間なのかも…。」
大吾「そっかそっか。高校の勉強で壁にぶつかっているんだね。その気持ち、すっごくよく分かるよ。中学まで得意だったはずなのに、急に周りがみんな天才に見えちゃうこと、あるあるだよね。」
優香「そうなんです!特にクラスのAさんなんて、数学も英語もスラスラ解いてて…。それに比べて私は…って、どんどん自信がなくなっちゃいます。」
大吾「なるほどね。でも優香ちゃん、もしかしたらその悩みの原因は、『考え方』に隠された“呪い”のせいかもしれないよ。」
優香「え、呪いですか!?」
「あの人は頭がいい」という“解像度の低い”見方
大吾「うん(笑)。少し大げさに言っちゃったけどね。優香ちゃんは今、『Aさんは頭がいい』『自分は勉強ができない』って考えてるよね?実はこの考え方こそが、勉強ができるようにならない思考法の始まりなんだ。」
優香「え、どうしてですか?事実だし…。」
大吾「本当にそうかな?例えば、Aさんは確かに数学のテストで高得点を取っているかもしれない。でも、もしかしたら日本史の年号を覚えるのは苦手かもしれないし、古文の読解で苦戦しているかもしれない。つまり、『あの人は頭がいい』っていうのは、すごく解像度の低い見方なんだよ。」
優香「解像度が低い…?」
大吾「そう。もっとハッキリ、くっきり見てみようってこと。Aさんを評価するなら、『数学の、特に関数の単元が得意』という見方の方がより正確だよね。それと同じで、優香ちゃん自身も『勉強ができない』と一括りにしちゃダメなんだ。」
自分の「できない」を細かく分解してみよう!
優香「一括りにしちゃダメ…。」
大吾「うん。大切なのは、自分の状態の解像度をグッと上げること。例えば、『数学が苦手』なんじゃなくて、具体的にどう苦手なんだろう?」
- ただの『数学が苦手』を…
- →「二次関数の応用問題になると、途中で式が立てられなくなる」
- →「計算は得意だけど、図形の証明問題が苦手」
- ただの『英語ができない』を…
- →「長文読解はなんとなく意味はわかるけど、文法の問題でいつもミスをする」
- →「単語力はある方だと思うけど、リスニングになると聞き取れない」
大吾「どうかな?こんな風に細かく分解していくと、『何が原因で、どこでつまずいているのか』が具体的に見えてこないかい?」
優香「…!言われてみれば、そうかも。英語は、長文は好きだけど、関係代名詞とか仮定法とか、文法のルールが出てくると一気に分からなくなります。数学も、計算はできるけど、文章問題になると何を求めればいいのかパニックになっちゃう…。」
大吾「そうそう!それだよ!『勉強ができない優香ちゃん』じゃなくて、『英語の文法と数学の文章問題がちょっと苦手な優香ちゃん』なんだ。こう考えた方が、どこから手をつければいいか、対策が立てやすいでしょう?」
小さな「できた!」が自信を育てる
優香「確かに…!『勉強できない』って思ってると、何から手をつけていいか分からなくて、結局何も手につかない悪循環でした。」
大吾「その通り!だから、まずは小さな成功体験を積み重ねることが大切なんだ。いきなり苦手な数学の応用問題に挑戦するんじゃなくて、まずは自分が得意な単元や、少し頑張れば解ける問題からやってみよう。」
優香「得意な単元…。」
大吾「例えば、さっき言ってたみたいに『英語の長文は好き』なら、今日は長文問題を1問だけ完璧に和訳してみるとか。1日1問でもいいから、確実に『できた!』と思える瞬間を作ることが、自信を取り戻す特効薬になるんだよ。」
高校の勉強は、難しくて当たり前!
大吾「最後に一つだけ。高校の勉強は、中学に比べて内容が急に難しくなるし、周りのレベルも当然上がる。だから、相対的に『自分はできない』と感じてしまうのは、ごく自然なことなんだよ。」
優香「みんな、そうなんですかね…?」
大吾「そうだよ。今感じているその壁は、優香ちゃんが新しいステージで頑張ろうとしている証拠。成長の過程で、誰もが通る道なんだ。だから、自分を責める必要は全くないからね。」
優香「大吾先輩…。ありがとうございます!なんだか、目の前のモヤモヤが晴れてきた気がします。『勉強ができない私』っていう呪いが解けて、『英語の文法から頑張ってみようかな』って思えました!」
大吾「その意気だよ!焦らず、自分のペースで、解像度を高く持って勉強と向き合っていけば、絶対に道は開けるからね。応援してるよ!」