半速球ってなに。
この半速球って言葉あまり使い慣れない言葉なので調べてみたんですけど、もっとわからなくなりました。笑
調べる前までは
- ツーシーム
- スプリット
- カットボール
- パワーカーブ
のような球種のことだと思ってました。半速球って言葉からイメージは「ストレートに似た軌道の変化球で、打者のわずかに芯をズラすことを目的とする球種」っぽくないですか?。ですので上記のような曲がりの小さい球種が当てはまると思っていました。
調べてみるとプロ野球選手でもいろんな変化球のことを”半速球”と言っているようです。
①大谷翔平選手
スプリットは何かがおかしかったか? 「良い球もありましたけど、やっぱりムラが今日はありましたね。ホームランを打たれた球も真ん中から落ちていないのでただの半速球みたいな感じかなと思います
【大谷翔平 一問一答】満塁弾被弾はスプリット落ちず「ただの半速球」打撃は「ちょっとのズレ」― スポニチ Sponichi Annex 野球
大谷翔平選手のコメントです。スプリットが落ちなかったので威力のないストレートのような球だったことから、半速球=へぼいストレートという認識でしょうか。
②前田幸長氏
初球はインコースをエグるような155キロで空振り。この入りはとても良かったが、問題は2球目だ。136キロのフォーク。やや抜けた感のある半速球は高卒3年目の安田にとってもかなりおいしいボールだったはずだ。ドンピシャのタイミングで右翼席へと運ばれてしまった。【パCS・第1戦】ソフトバンク千賀―甲斐の配球に疑問「安田への〝半速球〟はナンセンス」前田幸長氏 |
136キロのフォークが落ちずに、136キロのストレートのようなボールだったようです。前田氏はフォークのことも半速球という認識のようです。
大谷選手同様、抜けてしまったフォークに関して半速球というようです。
個人的にはスプリットは半速球ですが、フォークは普通の変化球だと思っています。なぜなら、フォークは空振りを取るための球種であるから。
目的が違いますよね。
曲げようとする変化球は、ストレートとの速度差は20キロくらいは出てきます。
③牧秀悟(DeNAベイスターズ)
DeNA牧がロッテ佐々木朗の6勝目を阻んだ。2回先頭で先制16号ソロを放った。「真っすぐ狙いで半速球を本当にいい形で打てた」。甘く入った130キロのカーブに反応。逆方向の右翼へ運びきった技ありのアーチが、延長までもつれた試合の最後まで効いた
【DeNA】佐々木朗希撃ち牧秀悟「真っすぐ狙いで半速球」技ありアーチに伏線、三浦監督最敬礼 - プロ野球 : 日刊スポーツ
牧選手はカーブも半速球と認識しているようです。打者側のコメントなのでスライダーっぽく見えたのかもしれませんが、130キロなのでカーブだと思います。これも球速差は20キロ以上はあります。
このように半速球という言葉はいろんな使われ方をしています。
棒球とか失投という意味が多いみたいですね。
ただ、バッテリー同士や指導者が使うときはしっかりと共通認識を持たなければいけませんが。
半速球は飛ぶの??
半速球(ここではほぼ変化球の意味。)を投げて打たれると、配球が悪かったという評価をされることがよくあります。ですが物理的に、より遅い球の方が飛ぶということはないはずです。
ストレートが一番飛距離が出ていて、スプリットなどは飛距離が出ていません。おそらくゴロが多くなるのだと思います。
大リーグのデータですが、これをみる限り飛ぶとはいえないと思います。
ただフォークなどはストレートに比べ、制球が難しく高めに浮くことが多くなるので長打を浴びやすい球種であるとはいえるかもしれません。(高めの方が飛距離が出るというのは事実。)
長打がでやすいからキケン!?
ですが、長打を浴びやすい球種だから投げないというのは間違っていると思います。
ピッチングの基本は、打者に
- 体重移動をさせない。
- 腕が伸びたところで打たせない。
ことです。
フォークなどの変化球を投げることによって、ストレートが長打を浴びにくくなるといった波及効果はあるからです。
フォークなど変化球自体はピッチングの幅を広げるための球種なのです。
ピッチングはトータルで考えないといけません。
フォークなど色々な球種で緩急をつける意味は、打者に思い通りに体重移動をさせないためであるはずです。
体重移動をしにくくさせれば一番飛距離のでるはずのストレートで長打を打たれる可能性が下がるのです。
半速球は飛ぶ??理由は??
半速球はストレートのタイミングで振ったら、腕が伸び切ったところでインパクトをするので飛ぶ。と記述を見つけました。
結果とは裏腹に、初打席は「緊張していました」。打った球種も「たぶん真っすぐじゃないと思うんですけど、あんまり覚えてないです。カットボールか、スライダーかなと」。答えは128キロの横に曲がる変化球。俗に「半速球」と呼ばれ、速球のタイミングで打ちに行くと、腕が伸びたところでとらえることができ、ときに長打になりやすい
確かに、腕が伸び切ったところで打つとよく飛ぶ。これは腕が曲がっている時より飛ぶことは確実ですね。
でも、これは半速球よりスローカーブのぐらいの球種にタイミングが狂わされて低めの球に手を出したらホームランになった。ということの方が多いのではないでしょうか。
正直、半速球が飛ぶという理由は分からない。多少ミートしやすいということくらいはあるかもしれない。バットの芯が一番飛ぶので。
何か意見があればコメントの方でお願いします。お待ちしております。