広島東洋カープの遠藤淳志投手が8回の攻撃で内野ゴロを打ち全力疾走をしたがダブルプレーを喫してしまいました。そのまま続投し9回のマウンドへ。結果は…
広島・遠藤淳志“自業自得”プロ初完封逃す…9回表に打者で遊ゴロ→一塁まで全力疾走(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース https://t.co/uoWUmFwFZg
— darago (@darago777) 2022年5月18日
8回までは完封ペースだったものの、9回に3人のランナーを背負い降板ということがありました。普通ならお行儀良く三振しておく場面でありました。
ここで言いたいのは戦略ミスとかそういうことではありません。
全力疾走のデメリットも考えてほしいと思うのです。
一つ確実なのは
全力で走ったら疲れる!!
ということです。あたりまえ体操☆♪ですね。決してふざけているわけではありません。
当然、全力疾走をすれば呼吸は乱れるので投球のリズムにも影響があると思います。こう言う場面ではプロ野球だと、"治療"と称してベンチ裏に戻り、休憩してからマウンドに上がるというのを見かけますね。それくらい投手の全力疾走は投球に影響を与えます。
プロ野球選手であってもこのような結果になるのです。アマチュア野球であればなおさら荒れる可能性が高くなります。普段から自身の制球力が単にないからなのか、こういう無駄な力を使ったから慢性的にパフォーマンスが落ちているのかを分析してみてください。
よく大学等でピッチャーだけに専念しだしたら、1年生の春から活躍しだす選手がいます。時期的なことを考えると練習内容がピッチャーだけに専念できてるからというわけではないと思います。結果に現れるのが早すぎですよね。おそらく試合中の打撃がなくなることで、試合中の行動が変わったからだと思います。
登板中の投手は無駄な全力疾走は極力減らしましょう。
アマチュアでもイニング終了後は自分の打席が遠いのなら、ゆっくりベンチに戻っていくのが身体には良いと思います。特に高校野球では見た目的に全力疾走していくのが善とされてしまいますが、毎回特に理由もなくマウンドから全力疾走でベンチまで戻るのは無駄に体力を消耗するだけです。
そうすると長いイニングを投げていくうちに、疲労からフォームが崩れていくことでしょう。球数よりバランスの崩れたフォームで投げることの方が故障のリスクが大きいはずです。
何でもかんでも全力疾走をすれば良いというのは思考停止です。甲子園を観ていても真の強豪校ほど試合中に無駄な全力疾走はしていませんよ。高校生なんだからグラウンド内はキビキビ動き、全力疾走をしなさいという空気は真の強豪校が仕組んだ罠です。
自分たちの頭で考えメリット・デメリットを理解しているのなら問題ありませんが、どこでも何がなんでも全力疾走をするというのは明らかに無駄です。
ただのパフォーマンスとしての全力疾走は今すぐやめましょう。全ての行動に理由を持つことです。
全力疾走をやめたら球速アップ⁉️
上の記事は2020年のコロナ禍でのことです。練習量が減ったら球速が上がった選手が何人も出てきたということです。詳しくは記事を読んでもらいたいのですが、理由は二つ考えられます。
- 過度な練習が適正になった
- 動画でトレーニングやフォームが確認できるようになった
ことなどです。1.は本来持っていたパフォーマンスが発揮できるようになっただけのことですが、かなり大きな発見だと思います。指導者がアホなおかげで選手のパフォーマンスが低下することもよくあることだと思います。普通の頭で普通に考えておかしいと思ったことはいったん立ち止まって考えてみることですね。それができるかできないかでチームの成長は変わります。見過ごすようだと成長は止まりますね。