日ハムのビッグボスこと新庄監督は打順を固定しないらしい。
個人的には打順なんかどうでも良いと思ってしまうタイプなのだが、プロ野球で打順が固定されないのは選手にとって非常にやりにくいと思う。
打線を固定しないメリットは、選手間の競争が高まることぐらいか。
打率順でも足の速い順でも良いので、良い打者に多くの打席が回るようにでもしておいた方が良いと思う。
プロ野球はデータが命
アマチュア野球ならトーナメントが多いし、リーグ戦だとしてもゲーム数が少なすぎるので、配球のデータを集めたところでそれほど役に立つとは思えない。
しかし、プロ野球のような年間を通してリーグ戦を行うような場合だと話は変わってくる。
ある程度打順を固定しておくことで、配球などの価値のあるデータが集められるからだ。150試合近く行うのだから同じような状況が生まれ、情報の信頼度が高まっていく。
打順を固定しないのは、データ分析の機会を自ら放棄しているのと同じなのではないか。情報が集まればスコアラーのチカラも含めてチーム全員で戦うことができる。
攻撃は運の要素が大きく、戦略を練っているようでも、特に何もしない方が得点力が高くなることもザラにある。送りバントなんかが良い例だと思う。ダブルプレーを避けたり、得点をするために送りバントが使われるが一般的には得点期待値は下がることが明らかになっている。次打者や走者、得点、イニングなど様々な要素が絡み合うが、余計なことをすると損をするということはよくある。
株式への投資でも個別銘柄を買うよりインデックス投資の方がリターンが上回るというのに似ているとも思う。
打順を固定しないのは選手にとって見えないストレスになる
打順を間違えないようにするのは当然だが、準備のタイミングが毎試合変わるというのはストレスになる。打順がいつでも変わっても良いという人は準備を軽視しているのではないかと思う。身体が動くようにしておくのも準備だし、頭の中を整理しておくのも準備である。
選手間の競争を活性化させるために打順を固定しないのであっても、同じポジションの選手同士を打順は変えずに使うのが良いと思う。どれほど打順が試合結果に影響するのか分からないが、打順が固定されある程度データが集まっていれば個人成績には良い方向に反映されてくると思う。