なんだろう。この漫画をどう説明したらいいんだろう…
本当に面白いし、こういう学校だったら楽しいだろうなぁと思わせてくれます。これ読んだら学校に行きたくなりますよ。絶対。
まあ、学校には行かなくても他でも学べるんですけどね。行っても学べるからね。そんなに生き急ぐ必要はないんじゃないかな
学校には行くべし
作者の佐々木ミノルさんは通信制の学校に通っていたそうです。1990年代に通っていたそうなので、今とは変わっているかもというようなことを仰っていますが、学校ってそんなに変わらないんじゃないかとも思うんです。学校にはそういう普遍性があるような気がします。別に教科の勉強だけなら、もっと効率の良い教授法もあるでしょう。そこら辺は進化しているでしょうし、していないと困りますが。
だけど、学校にはいつの時代も変わらない良い部分があると思うんですよ。だって同じ人間だもの。
一見、無駄のない環境って効率が良さそうだけど、セレンディピティみたいなものに遭遇するチャンスすら失われちゃうと思うんですよね。(セレンディピティって、偶然得られるラッキーなことね。)これって人生においては大損失。学校ってやりたいことを見つけるんじゃなくて、やりたくないことを確認していく場所でもあると思うんです。どうしてもやりたくないことからは全力で逃げてしまえばよい!
当然、学校には無理していく必要はないけど、行きたい!と思った時に何歳からでもいける社会になったら良いなぁと本気で思ってます。
これが社会の本当の多様性を生むんだと思います。学校では今はあまりにも同年齢でしか関わらないので、学校の多様性のなさが社会の多様性のなさに直結しているんだと思います。(さすがに中学生までは同年齢の集団で良いとは思いますけどね)
学校で植え付けられた価値観を崩すのはかなり難しいのではないでしょうか。高校、大学のあり方は変わっていく必要はあると思います。
学校=人とのつながり
一巻の終わりにあとがきに書いてあったことが、素晴らしかったので、ご紹介。通信制の高校ということで、漫画の中のような様々なバックボーンの人が通っていたそうです。学校で学べるのは、教科の知識だけじゃないんだよってことを言いたいのだと思います。短いけど、高校に感謝していることが伝わってきます。
あの学校に通ったおかげで、自分がそれまで抱えてた悩みがいかにもどうでも良いかをしれたんだと思います。
学校に意味がないというのは、人間の繋がりを否定するのと同じことだと思います。
教科の学習なら学校に行かなくてもできる世の中ですからね。すららネットとか使ってみるのも良いですよ。
1巻からですが、刺さった言葉を引用します。
明日から使える表現集
「学歴がなくても俺はやれる 大丈夫だ・・・」
こういう思考に洗脳させようとしてる"ワルイ"人は最近かなりいますよね。自分自身で考えて判断するしかないと思います。それすらも試されているのだと思います。
「助けてって言われりゃ助けるから!!」
これは、シングルマザーをしながら通信制に通っている20才の同級生に対して、子どもが行方不明になった時に主人公が言うセリフ。
今の世の中、助けての声を拾おうとする余裕のある人がいなくなっちゃったのかな……
大丈夫。
辛かったら助けてくれるから。このブログに来てくれたのも何かの縁だと思うので、辛かったらコメントにでも残してくださいね。
「1人でできないのは悪いことじゃねぇよ!!」
これも、同じシーンで出てくるセリフです。個人主義の成れの果てが今の日本かなと。
成功している人ほど周りの人が助けてくれてるのは事実だと思います。個人で何かを成し遂げた人はいないでしょう。それこそ、無理ゲーです。
最後に1番好きなのはこの言葉
「この世界は クズばかりで例に漏れず 俺もクズ」
おわり。