ダラゴは激震した。
教育業界が新参者によって変革されかねない事態に気づき激震した。
日本の教育産業
教育には興味・関心があるので、上場企業の株式をわずかだが保有している。一部、スクショしたものを載せておく。
これらの銘柄は株主優待もあり、個人投資家にも好まれる銘柄のようである。
- 明光ネットワークジャパン
- 秀英予備校
- 東京個別指導学院
ただでさえコロナ禍にあって業績が悪いのに、新たな懸念も見えてきた。
それは、"すららネット"の存在だ。
すららネットとは、ICTを活用した教育を事業の柱としている。コロナ禍で対面での接触を避けなければならないなど対面での授業のみを提供してきたところは軒並み苦境に立たされた。そんな中、ZOOMなどビデオ通話アプリを駆使しオンライン授業も行なっているところもある。
本音として質は低下していると言わざるを得ない。特に成績下位層にとっては顕著である。彼らは集中が続かないのである。
しかし、問題はそこではない。そもそも論で言うと人間が授業をするより、AIを使って理解度の低い箇所を見つけ出してくれたほうが効率的に学習することができるのだ。
すららネットは学校や塾にも採用されている。このようなソフトを使って、教育をすることは想定していた。
では、何に怯えているのか。
すららネット真の破壊力
教育業界をぶっ壊す。
それくらいの威力があることに気づいて震えた。
それは、すららネットの利用者(塾)にはフランチャイズ料がかからないという点だ。
上記の明光ネットワークジャパンや東京個別指導学院はフランチャイズを展開し、フランチャイズ料も徴収している。収益の柱である。
ちなみに明光ネットワークジャパンは売上高182億円のうち24%がフランチャイズ事業によるものである。
新たに塾経営をしようと考えた場合、フランチャイズ料が不要だと初期費用の差に顕著に現れる。
塾経営は生徒が集まるまでが大変で、初期費用がかかると経営が続けにくい。フランチャイズだと初期費用は物件も含めて600〜800万円くらいかかるのがこのビジネスの相場だ。
それがすららネットでは、300万円ほどに抑えられる。これは圧倒的な差になる。生徒を30人ほど集めれば利益が生まれるのだ。1学年10人ほどで良い。なかなかハードルが下がるではないか。
さらに導入前から後まで支援をしてくれるのだ。ドミナント戦略をしている企業だと、近隣に同じフランチャイズがあるなんてこともあり、同じフランチャイズで競合し合うなんてことも。
すららネットは商圏が被らないように調整してくれる。看板も自分の好きなものを使って良いし、サポートも受けられる。まさに至れり尽くせりである。
教育産業は、近年個別指導の需要が高まっているのだが、人件費が抑えられ、さらに成績も上がる。高校までの学習内容の習得に限れば、人間が教えるのは効率的ではない。まさに、人工知能によって、我々の知能が作られることになる。真の意味での人工知能だ。
すららネットの登場により、ワタシの保有銘柄のリスクが生じている。どうにかしてくれ。
すららネットの登場は、単なる人工知能の活用がフランチャイズというビジネスモデルまでも破壊しかねないのである。
ダラゴは怯えている。
すららネットの破壊力に怯えている